日立から新しいエアコン白くまくんシリーズが発表されました。業界で初めて、室内を立体的にとらえて気流の通り道を見つける「くらしカメラ3D」を搭載したエアコンです。
しかし、くらしカメラ3Dってなんなんでしょう? あいかわらず、なんだかピンとこないネーミングをつけるなあ......なんて資料を見ていましたが、日立らしいというかなんというか、ものすごい技術でビックリ!
日本のリビングは、ソファやテーブルなどの複数の家具が気流を遮ってしまい、人を検知したとしても邪魔されて、人までちゃんと風が届かないそうです。冬場は特に足元を暖めたいのですが、暖房のあたたかい風が足元に届けることができず、足元があたたまらないという不満が多くあったとのこと。そんな問題を解消するべく開発したとおっしゃってました。
人の位置や間取りだけでなく、近赤外線画像を使用して家具の位置やカタチまで把握するんですって! しかも、テーブルのように下が開いていて空気が流れる家具と、ソファのように流れない家具とを判別するので、もし足元が見えない障害物がある場合は、頭部から想定した足元に向かって障害物を避けるように気流も変えるんだそうです。
最初に人検知機能を使って頭部を見つけ、頭部の大きさを元に距離を測定。次に床面の情報と姿勢の向きから、足が存在する位置を推定するんだそうです。
↑人の頭と足元を検知しています。男性の足は見えてませんが、しっかり距離を測定して足元の位置を把握しています
↑家具はこんなにくっきり。手前のソファには風の通り道なし、奥のテーブルは通り道ありとすぐにわかります
↑近赤外線をエアコンに使うのは日立が初めて
なんだかスゴイんですが、実際どうなんでしょう。本体を見ると、フロントフラップの数が3つに分かれてました。実際に気流を遮るソファ、遮らないテーブルを置いて実験していましたが、どちらも状況に合わせて気流が変わり、モデルさんの足元にある風車はグルグル回っています。
↑従来の機種でも同時に実験していましたが、風車は回っていませんでした。お、おそろしい!
↑フロントフラップが3枚あります。ステンレスで掃除もしやすいですね
strong>実演コーナーで床暖機能を試してみましたが、本当に床ほっかほかです。足元の床の温度は37℃くらいになってました。価格は6畳タイプ?26畳タイプの9種類(RAS-X22E・RAS-X25E・RAS-X28E・RAS-X36E・RAS-X40E2・RAS-X56E2・RAS-X63E2・RAS-X71E2・RAS-X80E2)で、実売想定価格は24万円から39万円。
しかし、スゴイ技術だとは思いますが、奥様達は売り場で見てピンとくるのかしら......。今回じっくり説明を聞いて、実演を見たから理解できましたが、日立は量販店の店員の教育を、しっかりしたほうがいいと思います。エアコンは、量販店の店員のおすすめを買う方が多いんですよね。私のようなレビューアーも、こういった難しい製品の良さを、わかりやすくお伝えしていかないとですね。うーん、家で試してみたいなあ。
↑関係ないのですが、白くまくんのキャラクターって白じゃないんですね......