ダイソンの「第4のカテゴリ」新製品が発表されるということで、発表会に行ってきました。第4のカテゴリは、加湿器でした!
↑ダイソン 新技術開発デザインマネージャー トム・ベネット氏
■超音波式は過熱しないので雑菌をばらまく。でもダイソンは違います
超音波加湿器、一時期話題になりましたよね。加湿器内のスポンジやフィルター、水がバクテリアの温床になり、部屋にばらまいてしまうと。それを吸い込む恐れがあると言われると、喘息気味だったり、小さな子どもがいると心配ですよね。正直、使いたくありません。
我が家も子どもが超乾燥肌なので加湿は欠かすことができず、気化式、スチーム式、超音波式、ハイブリッドなど色々買って試しました。加湿器にいくらお金をかけたことでしょう......。
色々買って、我が家で落ち着いたのはシンプルなスチーム式です。スチーム式はしっかり沸騰させるので、基本的に雑菌は繁殖しません(ただし、使い切ること。余ったら水は捨てること)。480mL/hと加湿性能もかなり高いです。が、スチーム式は上に向かってスチームが立ち上るものが多いので、そのまわりだけ湿気が高くなってしまうんですよね。窓際だと結露になることも多々あります。常にお湯をポットで沸かしている状態なので、電気代も高い!
そんなわけで100%満足するわけではなりませんが、「木造住宅」「子どもが乾燥肌&気管支が弱い」「手入れがラク」という点で、現時点では我が家に合っているがスチーム式だと思って使っていました。
今回発表されたダイソンの加湿器は、バクテリアを99.9%も除菌できる超音波式加湿器だそうです。これは気になりますね!
↑このカタチできましたね!
■UVライトがバクテリアを99.9%除去! 清潔な水で部屋を加湿する
発表されたのは「Dyson Hygienic Mist AM10」。どこかで見たことのあるカタチ! そう、マルチプライヤーに似ていますね。
新製品の一番のポイントは、強力なUVライトが有害なバクテリアを99.9%除菌するということ。清潔な水を加湿器にある圧電変換器が1秒間に最高170万回振動することで、微粒子に分解してミスト状にするそうです。バクテリアが繁殖しやすいスポンジやフィルターは使っていません。
↑横にスーッとミストが出ています。さわっても熱くないので、子どもがいても安心!
↑水にUVライトを3分当てて除菌するそうです。複雑な構造ですが、お手入れはどうやるんだろう
さらにマルチプライヤーの技術を使って、周辺空気を巻き込みながら、広い範囲に風と一緒に放出されるため、部屋が均一に加湿されるそうです。資料のタイトルには「部屋を均一に潤す加湿器」とありましたが、マルチプライヤーの技術を使えば可能なのかもしれません。
さすがダイソン、「買いたい!」と思わせる製品を作るのが上手です。
■カルキ対策、お手入れ...気になったあれこれ
バクテリアについては、本当に魅力的で今すぐにでも欲しいくらいです。ただ、すごく面倒なカルキ対策はどうなっているのでしょう。超音波式の場合、吹き出し口は汚れますし、カルキは結構飛びます。部屋の中も白く汚れることがありますよね。
カルキを除去するために、従来の超音波式加湿器はフィルターを使っていたりしました。それがバクテリアの温床になるため、ダイソンは使ってないということなんだと思いますが、何かカルキ対策はしてあるのでしょうか。
それから我が家は木造住宅なので、仕様書を見ると、使えるのは5畳程度の部屋となります。プレハブなら8畳ですね(たぶんマンションも)。我が家では子ども部屋に使いたいところですが、2階にある子ども部屋は水道からは遠いので、お手入れのしやすさも重要となります。
実際に水を取り替えたり、掃除をしたりする主婦の立場としては、以下の点がどうなのかが気になりました。
・加湿器の中にカルキはたまらないの?
・加湿器からカルキは飛散しないの?
・カルキが付着した場合はどこまで分解して掃除できるの?
・取っ手らしいものが見当たらなかったけれど、水の取り替えは簡単にできる?
・ふだんのお手入れのしやすさは?
開発に3年もかけ、643ものプロトタイプを作ったということなので、このあたりももちろん考えられていると思います。発表会は時間制限もあり、色々謎な部分も多かったので、ぜひお借りしてレビューしたいところです。取説だけでも早く読んでみたいなあ。発売は11月6日です!
サイズは高さ579mm×幅240mm×奥行222mm、重さは3.4kg。水の除去所用時間は3分で、加湿能力は300mL/h。色はホワイト/シルバー、アイアン/サテンブルーの2色。店頭参考価格は58,800円(税抜)。詳細につきましては、ダイソンのサイトをご覧ください。
そうそう、夏場は扇風機として使えるそうですよ!