三菱サイクロン式掃除機「風神」の新モデルTC-ZXEが9月1日に発売されます。想定価格は8万円(税抜)。
▲三菱がまたおもしろい掃除機を出しましたよ
■高い吸引力を維持しながら大幅に小型化!
三菱の高級モデル掃除機は、大きくて重いというイメージでしたが、そこを解消しています。
サイクロンボックスへの空気の取り入れ口を従来の本来株から上部に変更し、ゴミを直接サイクロンボックスに吸い込む新構造を採用しました。風路を短くし、さらにアルミフレームの新モーターや部品にカーボンを採用したことで、本体質量は重量比約21%も軽量化しているそうです。
重さはスティッククリーナーと大差ない2.9kg。吸引力が強いサイクロンキャニスター掃除機としては、ずいぶん軽いですね!
吸引力にもこだわっています。0.3μmの微細なゴミを99.999%まで捕集。モーターの前後にHEPAとULPAの2種類のフィルターを搭載しているそうです。10万個の微細なゴミがあった場合、99.9%では100個を取り残してしまうところも、99.999%ではたった1つだけと説明していました。 99.9%はよく見かけますが、99.999%は見たことがないかも。しっかりゴミを取ってくれそうです。
しかも、排気がとてもキレイです。高速遠心分離部とごみ集塵室を分離し、ゴミが延々と撹拌されるということがなくなりました。撹拌され続けるとゴミがどんどん細かく粉砕されてしまい、排気となって外に漏れたり、においが出たりしますが、そういうことがないので排気がとてもキレイだそうです。
ゴミが細かくなってしまうと、ゴミ捨てのときに微細なゴミがブワッと舞い散ることがありますが、それも少なくなりそうですね。基本性能はずいぶん改善されて、コンパクトで軽く、使いやすそうです。
▲前モデルと比較するとずいぶん小さくなってますね!
■お尻にホースを差し換えれば「エアブロー」に早変わり...風速40メートル!
そしてなんと、排気を利用して「エアブロー」になるんです。
ホースを差し込む部分は前面と背面の二カ所。前面に差せば空気を吸引して掃除機に、背面に差せば排気をはき出してエアブローになる、今までにない機能を備えています。
▲ホースは前面と背面に差して使用できます
キレイな排気を利用して、砂や落ち葉が入ってしまった玄関や、サッシレールにたまった砂埃やホコリなどのゴミを吹き飛ばすことができます。
昔の「はたき」のように、いったん部屋のゴミを風で吹き出してから、一気に下に落ちたゴミの掃除機をかけるといった使い方もできるそうです。
使い方はホースをはずして、背面にある穴にさしてエアブローノズルをつけるだけなので、サッと使えるのは嬉しいですね。
気になるのは排気の風がどの程度強いのかということ。掃除機の排気くらいでは、たいした風じゃないよね......と思いながら実際に手をかざしたのですが「ブォーーーー!!」とすごい風でした。掃除機からこんなに強い風が出せるのかとビックリ。
排気の風は、なんと風速40メートルだそうです。台風だったらまっすぐ立っていられません。小石も飛ぶ速度ですよ! 一般的な掃除機の排気は5メートル以下とのことですから、その強さは尋常じゃありません。
もちろん小さな穴から出る風なので風が吹き荒れるようなことはありませんが、エアブローとしてはかなり使えそうな雰囲気です。ただ、常に掃除機のお尻から風がビュービュー出ている状態です。
当日にお聞きしたのですが、この排気は排気だけを弱めるといったことはできないそうです。排気は上を向いているので、下にあるホコリをまき散らすことはなさそう。また、カバーがついているので、これで風を拡散しているとのことでした。
▲カバーは風を拡散させる効果もあるとのこと
実際に家庭の中で使ってみないと、使い勝手については何とも言えないのですが、「排気を利用する」ということを思いついて、実際に製品化するのはすごいですね。
ちょっと気になったのがデザイン。8万円もするなら、もう少し洗練されたデザインにしてほしかったです。あと、本体を立てられないので、収納時にちょっとかさばりますね。
本体カラーはシャインホワイトと、カッパーオレンジ。 エアブロー機能を省いた下位モデル「TC-ZXE20P」の想定価格約6万円(税抜)だそうです。