壁と一体感を感じる「ウェーブデザイン」を採用したダイキンのUXシリーズ

2016年2月19日

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ダイキン工業株式会社は、ヨーロッパで好評のデザインを採用し、厚みを抑えてインテリアとの調和を図った住宅用マルチエアコンの壁掛形室内機「UXシリーズ」を10月1日より発売します。そちらの発表会が行われたので行ってきました。

同シリーズは、1台の室外機に複数の室内機を接続できる住宅用マルチエアコンタイプ。室外機1台に対して室内機2台セットからの販売という形になる。室外機1台+室内機1台という一般的な販売方法ではないので注意が必要ですね。主に新築、リフォーム、リノベーションをターゲットとしており、リフォームルートで重点的に販売するそうです。

室内機のみの価格は、容量2.2kW~5.0kW(全て単相200V)の5機種で13万~22万円(税抜)。室外機は、2室用・3室用・4室用・5室用があります。

セット販売は、組み合わせによって価格が変わります。例えば、室内機2.2kWと4.0kWの2台、2室用の室外機で66万5,000円とのことでした。UXシリーズ以外にも、同社が展開する床暖房ユニットや、天井埋込カセット形室内機などとのセット購入も可能だそうです。

■かたくるしくなくインテリアに馴染むデザイン

イエローデザイングループ アレキサンダー・シュラッグ氏
イエローデザイングループ アレキサンダー・シュラッグ氏

日本では住宅のデザインに対する意識の高まりから、エアコンにも「機能性」だけでなく「デザイン性」がより一層求められているとのこと。UXシリーズはインテリアとの調和をコンセプトに壁との一体感を感じさせるデザイン。風の流れをイメージし、「ウエーブデザイン」の前面パネルを採用しています。左右両端の厚みを129mmに抑えることで、壁との一体感を目指したそうです。

UXシリーズを手がけたのは、欧州の中でも最高のプロダクトも多く生み出したイエローデザイングループのアレキサンダー・シュラッグ氏。

「エアコンという箱にとらわれたくありませんでした。そして、市場のトレンドには従わず、他に例をみない唯一のデザインを目指したのです。コンテンポラリーな住宅事情を見ると、小さくするよりも薄く存在感を消すほうが、よりユーザーによって利点があるということではないかと考えました。そこで、なるべく薄く見えるようなウェーブデザインにしました。2階から見下ろしてもエレガント。どこから見ても、壁と一体化した美しいエアコンです」

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■デザインだけでなく、快適性も追求

人感センサーと上下左右の自動風向制御により風を感じない気流を実現。「うるさら7」などで培った気流制御のコンセプトを踏襲しているそうです。また、無線LAN接続アダプター(別売)との接続で、外出時の遠隔操作が可能。1日4回、曜日ごとの運転スケジュールを設定可能なウィークリータイマーもあるとのことです。

部屋の形やインテリアに合わせて、1台の室外機で天井埋込カセット形や壁埋込型など、最大5台までさまざまなタイプの室内機を組み合わせが可能です。1台の室外機でOKなんてスゴイですね!

実物を見て思ったのは、横幅が1m近くあるのでちょっと大きいなあという印象でした。しかし、従来のエアコンにはないカタチ、薄さでどんなインテリアにも合いそうです。エアコンはデザインがいまいちなものが多いので、こういった方向のデザインも増えて選択肢が広がればいいなと思います。