今までとは全く違う!? 生まれ変わったシャープのコードレススティッククリーナー新「FREED」
シャープはサイクロンクリーナー「POWER CYCLONE FREED EC-SX520」を5月下旬に発売します。事前内覧会が開催され、実機を試すことができましたので、レポートします!
■床にビタッと吸い付いて大きなゴミも吸引しながらスイスイ動く仕組みとは
今回発表したEC-SX520は、FREED2につづいて第三世代のサイクロンクリーナーFREEDシリーズの最新モデルです。「FREED3」にしなかった理由は、構造を全く新しいものに変更したとのこと。確かに見たことのないコードレススティッククリーナーで驚きました。
一般的なパワーヘッドタイプの掃除機は、ヘッド前のゴミを吸引するために吸引口の前方を大きく開けると床面との密着度が下がり、微細なゴミが取れないという弱点がありました。逆に、吸引力を上げるために密着度を上げているタイプは、周囲の大きなゴミを吸い込むことができず、壁際の綿埃などはいまひとつ取れませんでした。また、何よりも密着度が高いと、ヘッドが動かしづらく、取り回しが非常に大変というデメリットがありました。
そこで新しいFREEDはは、吸引部を絞って床にビタッと密着させ、前方からも底面からも強力に吸引しつつ、スイスイ動かすことができる業界初の電動パワーアシスト「e-ドライブ」をヘッドに搭載しているのです。
他メーカーもそうですが、自走ヘッドはブラシだけが回転するスタイルです。新しいFREEDは、ブラシだけでなく、中心部にある電動モーター駆動の走行車輪も回転するのです!
実際に試してみましたが、フローリングでも畳でもカーペットでも、よくスルスルと滑りました。そして、壁際のゴミまでしっかり吸い込んでくれます。自立するので、立てかけておけるのも便利です。赤外線ゴミセンサーでハウスダストを検知し、床面の汚れに応じてパワーをコントロールするので、無駄なバッテリーの消費も抑えてくれそうです。
フローリングの皮脂汚れも落とす「床みがきブラシ」で、裸足で歩いた後の汚れもきれいに拭きとってくれるとのことです!
付属品は延長ホース、2段伸縮隙間ノズル、コンパクトふろん掃除機ヘッド、ベンリブラシがあるので、棚の上なども掃除できますね。プラズマクラスターを搭載し、ゴミの静電気によるはりつきも抑えられているそうです。
バッテリーは2個付属しており、はずして充電できます。電池切れになっても、もう1個使えるのは嬉しいですね。2つ合わせて最長60分運転できるそうですから、家中の掃除がこれで終わりそうです。
■コードレスクリーナーの比率は上がっているが、満足度は下がっている
コンシューマーエレクトロニクスカンパニー 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部部長 田村友樹氏は「コードレススティッククリーナーは、ここ1~2年でキャニスタークリーナーの出荷ベースを上回りました。しかし、コードレスクリーナーをメインに使う方の割合は増えているのに、手元が重く、壁際などの細かいホコリが取れにくいといった不満が多く、満足度は低いという調査結果となっています。新しいFREEDは、そういった弱点を克服した、メインで使えるコードレススティッククリーナーとして自信をもっておすすめできます」と語りました。
掃除機ヘッドに電動アシストや赤外線ゴミセンサーがついたEC-SX520の店頭予想価格は8.5万円(税別)、従来のモデルの後継モデルEC-SX320は6万円(税別)。
■革新的!使ってみたいコードレススティッククリーナー
気になった点もいくつかありました。個人的にカラーです。SD-SX520はピンク系とイエロー系。ビタミンカラーで軽快さを色で表現したとのことですが、かなり目立つ色です。コードレススティッククリーナーは出しっぱなしにする家電。もうちょっとインテリアとの調和を考えてほしかったな……という印象です。
あと、掃除機ヘッドは非常によくできていますが、ちょっと大きいですね。動きは軽快ですが、小回りという点で狭い場所は掃除しにくいところもあるかも。今後、この機能を維持しつつ、小型化することを期待しています!
とはいえ、電動モーター駆動の走行車輪や高圧吸引ノズル、ダストカップ内の静電気を除去するプラズマクラスターなど、FREEDは前モデルよりもさらに進化しており、「全く新しい」は納得でした。特に我が家のように子供が常にバタバタしていてホコリっぽい家では、本当に"使える"と思います。これから裸足になる夏場では活躍しそう!
製品ページはこちら
https://www.sharp.co.jp/souji/products/ecsx520.html