特許取得の独自技術で除菌・消臭ができるってホント? ナノシード「Anqu(アンク)」を試してみた
ウイルス感染症の流行による健康への関心の高まりもあり、家電も空気清浄機や換気に役立つサーキュレーターが大変売れています。私も仕事柄、さまざまな空気清浄機を試してきました。今回は、空気清浄機とは異なる除菌・消臭ディフューザーをご紹介します。
ウイルスや菌を不活化するディフューザー「Anqu(アンク)」はナノシード(長野県佐久市、細萱武彦社長)が、特許技術を基に長野県佐久市の地元製造業4社で共同して開発した家電です。今までになかったタイプなので興味津々。お借りして使ってみることにしました。
ケータイマグのようなコンパクトボディ
本体サイズは高さ182mm×直径70mmで重さは約330g。ケータイマグのような大きさで、女性でも片手で持つことができます。
付属品はアロマ用のカップ、中フタ、ACアダプタ、掃除用の綿棒などが付属しています。USBケーブルも付属していました。
この製品は、本体だけでは除菌・消臭目的で使用できません。別売りの専用液体「Cleanseed」を購入します。
本体を付属のUSBケーブルにつないでから、下部にCleanseedを注ぎます。ボトルは1本350ccで、1日12時間使用して約1ヶ月使うことができます。本体に入れられるのは約150cc。バッテリーは搭載されていないので電源が必要ですが、消費電力は約3Wと低いのでモバイイルバッテリーを使って使用することもできます。
Anquは「微粒化した液体にマイナスの電荷を帯びさせ放出する装置」で、独自の特許技術により液体をナノ化し(5ナノから100ナノ以下程度)、同時にマイナス電荷を付加して空中に拡散。マイナス粒子がプラス粒子に向かって飛んでいく性質を利用することで、空間のいたる所にまで効果を及ぼすことができるとのこと。
キムチのニオイは軽減する!?
ビニールハウスの中に、お皿に置いたキムチを30分ほど置いておきました。そのお皿を出した直後のにおいセンサーの数値は29。
それから2時間ほどAnquを稼働しました。何もしないでそのままにした場合、2時間経過してもニオイは10程度しか減りませんでしたが、Anquを運転させてから計測したところ7まで落ちていました。
15畳まで使えるとのことでしたが、より早く遠くまで拡散したいのであれば、少し離したところでサーキュレーターを回すと部屋の中に気流が生まれ、早く効果が表れます。
トイレや玄関などに置いてみたところ、嫌なニオイが薄まりました。ふだんは芳香剤を使用していますが、すぐに効果が薄くなり、頻繁に買い換えを行っています。手間やランニングコストを考えるとAnquのほうがお得かもしれませんね。
アロマディフューザーとしても使いやすい
アロマ用のカップに好みのアロマを数滴たらして使用すればアロマディフューザーとしても使用できます。Cleanseedを同時に入れることはできないので除菌・消臭とアロマの併用はできませんが、ふんわりと部屋全体に香りが届いて癒されます。
虫除けアロマを入れておけば、夏場はイヤな虫対策にもなりますね。
コンパクトだから邪魔にならない
スリムで場所をとらないので、狭い場所にも置けます。車のドリンクホルダーにも入れることができました。水が入るので下が重くなり、重心バランスも悪くありません。うっかり倒したのですが、水が漏れることがなかったので安心して使えます。
個人的には消臭用・アロマディフューザーとして欲しくなりました。玄関やトイレに置いて試しましたが、空気感が変わります。空気清浄機とは仕組みが全く異なる除菌・消臭・芳香機。こもったニオイなどにも効果があるのでおすすめです。
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