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三菱のエアコン「霧ヶ峰」 反応の速さに驚き

2021年6月5日

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三菱の取材でいつも感心するのは、カタログを使った説明だけでなく、必ず実験して見せてくれること。しっかり事前に準備して、こちらが納得するまできちんと解説してくださいます。どの部門の方に取材してもそうなので、三菱の方針なんでしょうね。そんなわけで、三菱の取材は楽しみなのです。

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▲三菱「霧ヶ峰 Zシリーズ」

■ムーブアイ極が部屋の様子を見張り、素早く反応

今回は霧ヶ峰シリーズの取材でした。霧ヶ峰といえば「ムーブアイ」ですね。こちらのムーブアイが「極」となり、ものすごい進化を遂げています。
センサーが体の部位をきちんと把握しています。頭、手先、足先などの表面を、体温計と同じく0.1℃単位で測っています。さらに! 2008年までは752エリアに区切ってみていたセンサーが、3008エリアに拡大。人のいる・いないはもちろん、床、壁、間取り、天井、距離などもきめ細やかに分析しているそうです。実際にセンサーがどのように温度を見ているか、目の前で立ってみました。0.1℃単位で表示されるだけでなく、表示の切り替えが早いので驚きました。

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▲刻々と変わる温度。ちゃんと0.1℃単位で表示されています

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▲タモリさんではありません。編集さんのメガネまでしっかり温度を見ています

足元に保冷剤を置いてみました。ムーブアイがギョロギョロと2-3回動くと、フラップが下に向き、ブワーッと足元に暖房の風が出てきました。この反応も速い! ムーブアイのセンサーが判断してくれて、エアコンをコントロールするのはわかっていましたが、部屋や人の環境に合わせ、素早く反応するので驚きました。すごい精度だなあ。

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▲足元に保冷剤を置くと、あっという間に暖かい風が足元に!

「ハイブリッド運転」がどれほど節電しているのか、という実験も某社エアコンと比較しながら見せてくださいました。
28℃設定にしていると、サーキュレーターモード(送風だけ)になり、扇風機より低い消費電力で運転しています。次に下にホットカーペットをするするっとひくと、ムーブアイが床の温度を察知してすぐに冷房モードに変わりました。ホットカーペットをしまうと、サーキュレーターモードにもどっていました。このスピードが速いですね。パッと切り替えてくれるので無駄がありません。

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▲エアコンの送風運転って消費電力が少ないんですね

ガラスで区切られた部屋に一人だけ入ったときも、風向きがすぐに人のいるほうに向かっていました。エアコンの矢印をご覧いただければわかると思います。人がいなくなると、3分後にはセーブ運転するそうですよ。

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▲送風口の矢印をご覧あれ! ちゃんと人がいる左側に向いています

■フラップがデカイ! しかも4つに分かれてる!!

フラップが4つに分かれているのも特徴です。左右、上下に風を送ることができるそうです。そしてこのフラップが大きい! フラップが大きいので遠くまで風が届きます。しかも、4つのフラップがバッサバッサと別々に動き、おもしろい風をつくってくれるんです。なんというか、ビューッと風がくるのではなく、ランダムで自然な風になっており、嫌な感じがしません。ビニールひもで風向きの実験を見せてくれましたが、バラバラにたなびいてました。これは4つのフラップだからこそできる風だと思います。特に女性は「クーラーの風が苦手」という方が多いのですが、これはよさそうです。

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▲わざとムラのある風を作り出しています

■フラップも簡単にとれて掃除もしやすい

フラップが簡単にとれてしまうのも実にイイ。日立のエアコンはここをステンレスにして拭きやすくしていますが、日立のエアコンはとれるようになっています。実際にやってみましたが、ツマミを横にずらすだけでポロッととれました。掃除がしやすそうでいいなあ。

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▲簡単にフラップがとれるー! 中の掃除もしやすくなっています

さらにホコリも油汚れも寄せ付けない「ハイブリッドナノコーティング」もいいなと思いました。10年使用したエアコン内部も展示していましたが、コーティングありとなしでは全然違いますね。我が家もエアコンクリーニングしましたが、洗浄液がどす黒くなっていたことを思い出しました。やはりずいぶん違うんですね。

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▲コーティングでけっこう変わるものなんですね.

■省エネ大賞&節電大賞(Zシリーズ)のW受賞はエアコン初

取材してみて、人感センサーの先駆けである三菱のエアコンは、やっぱり安定しているなーという印象でした。刻々と変わる室内の状況に反応するスピードの早さときたら。へたに設定はいじらず、エアコンにまかせたほうが節電につながるとのことでした。そりゃそうでしょうね、納得です。ただ、気になったのはデザインです。全般的に三菱の家電はイマイチなのが残念……。もうちょっとスタイリッシュに、あと高級感がほしいなあと個人的には思いました。

今年からは、業界初の大容量9.0kWタイプが登場したそうです。我が家のようにリビングと和室の続き間でも、一台ですませることができます。室外機も2台おかなくてすみますし、2台動かすよりブレーカー容量をおさえられるそうです。9.0kWって……よく作れたなあ。家庭用のルームエアコンではギリギリの容量だそうです。

続きは5月末発刊のカデンプラスをご覧くださいね。