「MY FIRST STORY」6K高臨場感ライブビューイングが凄かった #文化芸術収益力強化事業
文化庁委託事業「文化芸術収益力強化事業」の一環として、株式会社IMAGICA GROUPが人気ロックバンド「MY FIRST STORY」(以下マイファス)の6K高臨場感ライブビューイング(ディレイ方式)を2020年12月25日(金)に開催しました。興味深いイベントだったので、行ってみることにしました。
■コロナ禍で厳しい状況にある文化芸術、新たな収益力強化のための実証実験
今回行われたライブビューイングは、文化庁委託事業「文化芸術収益力強化事業」実証実験の一部です。
ご存知の通り、今は新型コロナウイルスの感染症拡大により多くの文化芸術団体等の経営環境が厳しさを増しています。これまでの劇場収入モデルから、デジタル技術や通信技術の活用することで収益力向上を目指すため、株式会社IMAGICA GROUPが文化庁から業務委託の一部を請け負い、新たな取り組み「NEXT VISION JAPAN」として開催したイベントです。
当日、無料で招待されたのはファンクラブ会員50組100名で、11月29日に行われたマイファスのライブ(パシフィコ横浜)公演を再現。横幅20メートル超の巨大な映像に囲まれる、今までにない新しい形のライブビューイングが実施されました。
■サブ会場ではアーティストの楽器などを展示
ライブビューイングが行われたのは寺田倉庫G1-5F。エレベーターは少人数ずつ、スタッフによって案内されました。入り口では検温と接触確認アプリ「COCOA」の確認、観客のマスク着用と手の消毒、検温が行われました。
中に入ると、サブ会場には、実際のライブに使用された楽器の展示、アーティストの写真などを使ったフォトスポットなども用意されています。撮影OK、アーティストと一緒に撮影できる自撮りスポットなども設けられていました。
実際のライブ会場などでは、こんなにじっくり楽器などを見ることはできないので嬉しいですね。こういった展示にも、今までにない新しさを感じました。
■高精細な映像と連動するライティングで、ライブ会場にいるような没入感
メイン会場のスクリーンは21.3m×2.5mの円弧状です。撮影機材は 6K,8K,12K の超高解像度カメラを使用した映像で、スクリーンの映像は3分割で2K+6K+2K。プロジェクターはパナソニック製 20000lumen (PT-RZ21KJ)を 5 台使用。センターの映像は真ん中のプロジェクター3台をブレンド、あとの2台は両端のスクリーンをそれぞれ投影するとのことでした。
真ん中のスクリーンは3台のプロジェクターをブレンドして投影されているのですが、見たこともない解像度で鳥肌がたつほどの美しさでした。
スクリーンのまわりにはいくつも照明が置いてあり、映像に合わせて照明が連動したのでビックリしました。映像の中のライトが動くと、同じようにライトが動くので、会場にいるような雰囲気でした。
高解像度ですぐ目の前にアーティストがいるような感覚になれる映像は大迫力! 映像と連動する照明も、単なるライブビューイングとは全く異なる印象でした。もともとライブは好きで、ライブビューイングも何度か行ったことはあるのですが、ここまでリアルな演出を見たのは初めてでした。今は大規模ライブやコンサートは厳しい状況にありますが、こういった形式であれば好きなアーティストのライブを擬似的に楽しむことができますね。
観客のみなさんは特に声を出すこともなく、静かに観賞されていましたので、飛沫が飛ぶこともなさそうです。少々寂しい気もしますが、安心して見ることができました。
ライブは軒並み中止または延期となっているので、このようなイベントが新たな事業として成り立つようになるといいですね。私もよく色々なアーティストのライブに行っているのですが、今年は全く行けず、寂しい状況です。大変な環境ですが、アーティストと関係者の方々を応援しています。
<<セットリスト>> 昼公演(20201129 Acoustic set @パシフィコ横浜大ホール) ●M-1 ハイエナ ●M-2 失踪 FLAME ●M-3 「花」-0714 夜公演(20201129 Road to Arena Tour!! ANTITHESE〜S・S・S〜 V Set! @パシフィコ横浜大ホール) ●M-SE Weapons ●M-4 Nothing In The Story ●M-5 悪戯フィクション ●M-6 無告 ●M-7 アンダーグラウンド ●M-8 不可逆リプレイス ●M-9 Missing You ●M-10 ACCIDENT ●M-11 With You