ルンバの新モデルは自動検知技術を強化 清掃精度と使いやすさが向上

アイロボットジャパン合同会社は新型ロボット掃除機「ルンバ」シリーズに関するメディア向けフォローアップセッションを開催しました。4月にフルラインナップ刷新で6機種を一斉発表。今回のセッションでは、発表会後に寄せられた質問に答える形で、自動検知機能の進化や、製品ごとの特徴、デザインや販売戦略について、フォローする形で詳しく説明されました。
製品ごとに異なる自動検知技術を採用
新型ルンバシリーズでは、各製品の用途や価格帯に応じて、搭載するセンサー技術が最適化されています。
今回、全てのモデルでレーザー光を照射することで対象物の形状や距離を計測する技術「LiDAR」センサーが採用されたのは大きなトピックです。室内マッピングが素早く、暗い場所でも障害物回避を回避できます。
さらにカメラセンサー「PrecisionVisionAIテクノロジー」を搭載したモデルは、床の種類やケーブルといった複雑な環境要素の検知精度が向上しています。そのため、従来のナビゲーション誤差の問題が大きく改善され、走行精度や部屋の認識精度が向上し、より効率的な清掃が可能になっています。


LIDARとカメラセンサーが両方ついているモデルは、水拭きアリの上位モデル「Roomba Plus 505 Combo ロボットステーション+AutoWash 充電ステーション」と、吸引による掃除に特化したハイスペックなモデル「Roomba Max 705 Vac ロボット+Auto Empty」の2モデル。

発表されてから1ヶ月が経過しましたが、注目度が高かったのはRoomba205 DustCompactor Combo ロボットです。ルンバ本体に最大60日分のゴミを溜めておけます。物理でワイパーを動かして圧縮するのはおもしろいですね。


清掃ステーションの小型化とインテリア性の強化
ルンバ新製品では、清掃本体だけでなく、ゴミ収集を行う充電ステーションにも改良が加えられました。従来よりも約30%小型化されており、家庭内の限られたスペースにも無理なく設置できるようになっています。

上部に吸引モーターを配置することで内部構造を見直し、無駄な空間を排除。また、直線的で幾何学的なデザインを採用したことにより、どのような部屋のインテリアにも馴染みやすく、視覚的にも洗練された印象を与えます。

個人的には、デュアルアクションブラシが吸引掃除専用のハイスペックモデルのみに搭載されている点が、少し残念に感じられました。やはり、デュアルアクションブラシは吸引力が高く、その効果を実感できる優れた機能だと思います。将来的には、水拭き対応モデルにもこのブラシが採用されることを、ぜひ期待したいところです。