パナソニック、備蓄米もふっくら美味しく炊ける可変圧力IHジャー炊飯器「ビストロ」発表! 試食してきた

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パナソニックから発表された、備蓄米も美味しく炊けるという可変圧力IHジャー炊飯器「ビストロ」(SR-X910D(5.5合炊き)・SR-X918D(1升炊き))を取材しました。価格はオープン価格、公式サイトでの予約販売価格は5.5合炊きが9万9000円、1升炊きが10万4940円、発売は2025年9月上旬。

炊飯器の進化や市場動向など、話を聞くことができました。試食できたのは、話題の「政府備蓄米」と、2024年産の福島県会津産コシヒカリ。どちらも最新の炊飯器で炊かれたものですが、お米の香りがよく、冷めてもかたくならず、ふんわりとして美味しい印象でした。ちなみに、政府備蓄米は中身が不明なブレンド米ですが、AI炊飯器を使うことで、米の状態を見極めて最適な炊き方を自動調整してくれるそう。古い米の匂いが気になる人もこれがあれば満足できるかも。

炊飯器市場は「高級志向」にシフト

炊飯器市場は、実はここ数年出荷台数が減少していたそうですが、最近は少しずつ回復の兆しが。特に5万円以上の高級モデルが注目されており、2025年5月の出荷台数は前年同月比で9.4%増、金額ベースでは17.2%増と好調だそうです。こんな状況ですから、やっぱり「どうせ買うなら美味しく炊けるものがいい!」というニーズが高まっているんですね。

パナソニックは70年以上も炊飯器の開発を続けてきた歴史あるメーカーです。「関東のかまどご飯」をコンセプトに、独自の圧力技術「踊り炊き」を進化させてきました。さらに、AIを活用した調理ソフトとの組み合わせで、米の状態に応じた炊き分けや、冷めても美味しいご飯を実現しているとのこと。特に今年発表された最上位モデル「XQD」は、AIとリアルタイムの赤外線センサーを搭載し、古米や備蓄米でも甘みを引き出してくれるそうです。

リアルタイム赤外線センサー

AI炊飯器の底力!どんなお米も美味しく

今回、もっとも印象的だったのは、AI炊飯器の「万能さ」。備蓄米のように品質がバラバラなお米でも、AIが水分量や温度を細かく分析し、炊き方を自動調整。さらに、冷めても硬くなりにくく、ふっくらもちもち感が続くのも大きな魅力です。

つるんとしていて、ふんわりとしたごはんでした。とても備蓄米とは思えない仕上がりです。個人的には噛み応えのあるごはんが好きなので、もう少し弾力が欲しいと思いましたが、そこは「しゃっきり」といった設定にもできるそうなので、試してみたいところ。

備蓄米のくさみがなく、これだけツヤツヤのごはんが常に食べられるのであれば、十分すぎるほど美味しいんですけどね。

左がAI搭載、右がAI非搭載モデルで炊飯したもの。左のほうが表面ツルツル。右は少し粘りがありました

2年前にAI炊飯器が登場したときは「ちょっと難しそう」「とっつきにくい」という声もあったそうですが、今では「どんなお米でも安心して炊ける」「手間いらずで美味しい」と評価が一変。炊飯のトレンドも「もちもち」から「粒立ちが良くほぐれやすい食感」へと変化しているそうで、その流れにもしっかり対応しているのがさすがパナソニックといったところ。

ご飯の味や炊き方の好みは人それぞれですが、「せっかくのご飯、どうせなら美味しく食べたい!」という方は、こうしたAI炊飯器の導入を検討してみるのもアリかもしれませんね。