未来の健康管理は指輪で。Ultrahuman Ring AIRが想像以上だった

スマートウォッチは便利ですが、「腕時計を着けるのが苦手」「寝るときは外したい」「フォーマルな服装には合わせにくい」と感じる人も少なくありません。そんなニーズから、最近では指輪型のスマートリングが注目を集めています。

その中で今回ご紹介するのが、「Ultrahuman Ring AIR」です。

Ultrahumanは、インド・ベンガルール発のヘルステックブランドです。睡眠や活動量、リカバリー、体内時計(サーカディアンリズム)などを分析し、データに基づいて健康管理やコンディションづくりをサポートする製品・サービスを展開しています

「アドバイス」までしてくれるスマートリング

スマートリングは、健康管理には便利でも、質感やデザインはいまひとつで、アクセサリーとして身に着けたいと思える製品は少ない――そんな印象を持っている方も多いのではないでしょうか。

私自身、腕時計が大好きですが、健康管理のためにスマートウォッチを着けていました。一方で、スマートリングは全体的に大ぶりな製品が多く、デザイン面で「これを着けたい」と思えるものになかなか出会えませんでした。

そんな中で見つけたのがUltrahuman Ring AIRです。チタン製のシンプルで洗練されたデザインは、アクセサリー感覚で普段から身に着けられそうだと感じました。これなら健康管理はスマートリングに任せ、腕時計は好きな機械式時計やアナログ時計を楽しめそうです。

もちろん、魅力はデザインだけではありません。Ultrahuman Ring AIRは、睡眠時間や心拍数を記録するだけでなく、体内時計(サーカディアンリズム)を分析し、その日のコンディションを整えるためのアドバイスまで行ってくれます。

「データを記録する」のではなく、「より良いコンディションで過ごすための行動につなげる」という発想は、他のスマートリングとは一線を画す特徴です。



もうひとつ魅力に感じたのが、原則として月額利用料が不要なことです。睡眠やリカバリー、活動量といったコアな健康データに追加費用なしでアクセスし続けられるのが大きな魅力です。スマートリングは、本体価格に加えて毎月のサブスクリプション料金が必要になる製品も少なくありません。一方、Ultrahuman Ring AIRは購入後も追加料金を気にせず使い続けられるため、長期的に見たコストパフォーマンスの高さも魅力だと感じました。

本体価格は59,800円(税込)。充電台とケーブルも付属しています

さらに、カフェインを摂るタイミングの提案やビタミンDトラッキングなど、Ultrahuman独自の高度なインサイトも利用できます。単にデータを記録するだけでなく、「より良いコンディションで過ごすための行動」までサポートしてくれる点は、他のスマートリングにはない特徴です。

質感がお気に入り!

最初の14日間はキャリブレーション期間となっており、この間にユーザー固有の身体のリズムや傾向を学習します。使い始めてすぐに一律の評価をするのではなく、一人ひとりのデータを蓄積したうえで分析を行う仕組みです。このプロセスからも、個々の違いを重視し、より精度の高い健康管理を目指していることが伝わってきました。

まず

約14日間のキャリブレーションが終わると、ユーザーごとの身体のリズムを反映した分析が始まり、本来の性能を発揮します。ここからが、本当のスタートです。

睡眠はよくとれていないことは自覚しています……

コーヒーを飲む「理想の時間」を指輪が教えてくれる!

Ultrahuman Ring AIRを語る上で欠かせないのが、他のウェアラブルではあまり見られない「カフェイン管理」機能です。個人的には、この機能を最も活用しています。

私はコーヒーが大好きで、以前は時間を気にせず何杯も飲んでいました。しかし、Ultrahuman Ring AIRを使い始めてからは、「今日は何時までに飲んだほうがいい」「これ以上飲むと睡眠に影響する可能性がある」といった提案を参考にするようになり、自然と飲む回数や時間を意識するようになりました。

これまでは「眠れなくなるから夕方以降は控えよう」と漠然と考えていましたが、自分の体内時計や睡眠データをもとに提案してくれるため、納得感があります。単にデータを記録するだけでなく、毎日の行動を少しずつ改善するきっかけを与えてくれる機能だと感じました。

睡眠時には、カフェインの量はしきい値までに下げたいところ

使い方は、コーヒーを飲んだときにアプリに記録するだけ。「+ログカフェイン」をタップして、コーヒーの種類と量をざっくり選べばOKです。単に摂取したコーヒーの杯数を記録するだけではなく、ユーザー個人の睡眠パターンや代謝、そして体内時計(概日リズム)のデータを掛け合わせ、「今、この瞬間にカフェインを摂るべきか」もリアルタイムでサジェストしてくれます。

コーヒーを飲むタイミングや量が変わり、以前より睡眠の質が良くなったと感じています。もっと早くこれを使っていれば……と思ったほど、私には効果を実感できる機能でした。

皮膚温度も計測してくれるから、気付かなかったこともわかる

Ultrahuman Ring AIRには、「非接触皮膚温度センサー」が搭載されており、日々の健康管理において重要な役割を果たしています。

皮膚表面温度は、睡眠の質を総合的に評価する指標にも含まれています。 安静時心拍数や睡眠時間などと共に皮膚温度を分析してくれます。自身の睡眠の状態を多角的に把握することで、より良い睡眠習慣づくりに役立てることができます。

エアコンをつけずに就寝し、少し寝苦しいときがありました。その翌日、こんなメッセージが……。

「寝室が暑いですか?」 ……確かに暑かった-!!

単に「皮膚の温度が上がった」で終わるのではなく「原因はこれじゃない?」と気付かせてくれます。原因がわかれば「次回はエアコンをつけよう」といった対策をとることができるわけです。

「ビタミンD」生成についても考えさせられた……太陽光をトラッキング

都市部での生活で盲点となりがちなのが「日光との付き合い方」です。今は暑い夏。太陽の光が厳しい中、個人的には日焼けも気になり、なるべく「太陽に当たらない」という暮らしをしています。

そんな中で、日に当たるということについて、考え直すよい機会になったのは「ビタミンD」トラッキングです。

ビタミンDは免疫機能や骨の健康を支えるだけでなく、体内時計(概日リズム)の調整に関係しています。適切なタイミングで光を浴びることは、夜間のメラトニン分泌を促し、結果としてメンタルと睡眠の質を向上させる、ということ。考えてみればその通りなのですが、私はとにかく日光から逃げ回っていました。

夕方にはこんなメッセージが。夕暮れ時に歩くのはよさそうですね

Ultrahuman Ring AIRは、ビタミンD生成に必要な「理想の日光浴時間」を算出する機能を備えています。「今、太陽の光を浴びたほうがいいよ」と、そっと教えてくれるので「ちょっと散歩に行ってこようかな」と、夕方などに出かけるようになりました。

この指輪は、自然のリズムへと引き戻してくれます。長時間寝るのは苦手でしたが、少しずつ睡眠の質が向上しています。運動についても意識するようになり、全体的に生活リズムが改善されていることがわかります。

Ultrahuman Ring AIRをつけるようになってから数値が大幅に改善!!

自然につけられるデザインと軽さ

これほど多機能でありながら、Ultrahuman Ring AIRの本体重量は最小約2.4g(最大サイズでも3.6g)という軽さを実現。外装には宇宙産業でも多用されるチタンを採用し、炭化タングステンコーティングによって日常の傷から守られています。

「24時間装着」が前提となる睡眠計測において、この軽さはありがたいです。また、ファッションとの親和性も高く、アスターブラック、バイオニックゴールド、ブラッシュドローズゴールド、チタン、マットグレー、スペースシルバーの全6色のカラーバリエーションを展開。テック系ガジェットにありがちな無骨さはありません。

私が選んだのはブラッシュドローズゴールド。マットですがキラッと光り、上品でとても気に入っています。Ultrahuman Ring AIRを使い続ける理由のひとつになっています。

マットですが、キラッと光る上品さがお気に入り!
サイズキットが用意されているので、ぴったりのサイズを選ぶことができます

健康は「管理」するものではなく「気づく」もの

Ultrahuman Ring AIRが私たちに提供するのは、単なるデータだけではありません。それは、自分の身体が発する微細なサインを読み解き、より良い選択をするための「インサイト(気づき)」です。健康管理だけでなく、知恵へと変えてくれるこのデバイス。他のスマートリングとは、ここが大きな違いだと思いました。

通知がくるので、自然に内容をチェックするようになります

なお、バッテリー駆動時間は、最も高頻度でデータを取得する「ターボモード」で約3日間です。バッテリー設定は複数のモードから選べるため、重視したい機能や充電頻度に合わせて使い分けられます(充電時間は約3時間)

私も最初はターボモードを使っていましたが、しばらく利用しているとアプリから「現在の使い方ならチルモードでも十分です」といった提案が表示されました。ユーザーの利用状況に合わせて最適なバッテリー設定までアドバイスしてくれるのは、なかなか親切です。

現在はチルモードで使っていますが、計測内容に不満はなく、充電回数も減らせています。単にバッテリーを長持ちさせるだけでなく、一人ひとりの使い方に合わせて最適な運用を提案してくれる点にも、Ultrahuman Ring AIRらしいきめ細かな設計を感じました。

バッテリーモードも選ぶことができます

Ultrahuman Ring AIRは、私にとって「そろそろコーヒーはここまでにしておこう」「少し外へ出て日光を浴びてみよう」と、さりげなく声をかけてくれる相棒になり、今となってはなくてはならない存在です。

健康状態を記録するだけではなく、毎日の行動を少しずつ良い方向へ導いてくれる。その積み重ねが、睡眠や体調の改善につながっていることを実感しています。