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おしゃべりして成長する「知性」を持ったシャープのIoT冷蔵庫を見てきた!

2017年3月21日

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シャープが「IoTプラズマクラスター冷蔵庫 SJ-TF49C」を発表しました。発売は3月下旬で、推定市場価格は350,000円前後(税別)。

シャープが目指すのは「家電をクラウドに接続して人工知能化」をすすめ、もっと人に寄り添う存在にすること。学習して、ユーザーが使った履歴をクラウド上に上げ、快適に家電を使えるだけでなく、愛着を醸成する家電にしていきたいそうですよ。

今回発表したIoT冷蔵庫は、知性と愛着で家電が人に寄り添う冷蔵庫だとしています。主にできることは、食材活用促進「食材すっきりナビ」、買い物支援「買わなきゃナビ」、生活支援「生活リズムナビ」の3つ。

冷蔵庫をたくさん開ければ「食事の支度をしているのだろう」、いっぱい開けた後に落ち着いたら「家事が終わったのかな」と判断していくそうです。

食材すっきりナビは、保管庫ですから心キッチンのアプリを使って食材の購入サイクル、買い物のサイクルを管理し、気づきのサポートをします。例えば、朝7時(その人のライフサイクルに合わせて変わる)、出かける前に冷蔵庫から晩御飯をおすすめを教えてくれます。鶏肉ときゅうりがある場合は「鶏肉のつけ焼きはどうですか?」と音声で教えてくれます。また、「そろそろ卵がなくなるころじゃないですか」など、定期的に買うもののうっかり忘れを防ぎます。

冷蔵庫には上部にマイクがついています。音声で献立相談ができ、「トマト」というと、事前に買った鶏肉とトマトを使うことを想定して「チキンソテー野菜ソース添えはどうですか」と提案してくれて、スマホでレシピも確認できます。



では、中の食材は具体的にどのように把握しているのでしょうか。気になりますよね。

これは在庫管理をしているわけではないそうです。買いたい食品を音声でメモすることで、買い物リストができます。「買い物メモお願い。牛乳!」というと、牛乳が在庫リストに登録され、購入して「購入済」にチェックすれば、冷蔵庫の中にあると判断されます。これはCOCORO KITCHENアプリにも連携していて、スマホで確認できます。例えばビールを10日に一度購入していると、その買い物サイクルを覚えて「そろそろビールを買う時期ですね。また買う場合は買い物メモに登録してくださいね」と教えてくれます。



うっかり忘れによる買い忘れ・在庫切れを防ぐとともに、我が家の冷蔵庫の状況を冷蔵庫が学んでいくわけです。買い物サイクルを学習しているわけですね。ですので、逆に言えばここできちんと登録しないと一向に賢くならないわけです(笑)

とはいえ、インターネットに接続されているので、明日の天気やスケジュールをお知らせしてくれるのは便利ですね。冷蔵庫がそんなことをできるようになるとは!

朝は「おはよう」と挨拶してくれて、日中は雑学などを教えてくれて、夜はねぎらってくれます。使いやすいのかどうか、実際に試してみないとなんとも言えないところではありますが、こういった挑戦がなくてはIoTは進化していきません。個人的には人工知能が得意なシャープには頑張っていただきたいと思っています。


なお、冷蔵庫としての基本性能も充実しています。トリプルステンレスを採用し、食品に直接風を当てずに乾燥を抑えて優しく冷やしていきます。ただ、巨大な冷凍庫メガフリーザーではなくなってしまったのは残念……。

シャープ 冷蔵庫SJ-TF49C(公式ページ)
https://www.sharp.co.jp/reizo/products/sjtf49c.html