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急性疾患を「家」が早期発見!積水ハウス『プラットフォームハウス』構想を発表

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積水ハウスが「プラットフォームハウス」構想を2019年で開催されたCES2019(世界最大級のコンシューマー・エレクトロニクス見本市)で発表しました。国内住宅メーカーの単独出展は初とのこと。一体どんな内容なのでしょうか。

CESでの積水ハウス展示ブース

単なる箱ではない、命を守る「家」

同社は1960年の創業以来、世界最大の240万戸を越える住宅を提供。「プラットフォームハウス」は、積水ハウスが創業60周年を迎える2020年の発売に向けて取り組む住まいの事業モデルを大きく変える新プロジェクトで、人生100年時代と言われる中、単に有形資産としての住む家を提供するだけではなく、「健康」「つながり」「学びを⽣み出し続ける無形資産を生み出す家を開発するとのことです。

第一弾の取り組みは「健康」。住宅メーカーであるものの、急性疾患対応、経時変化、予防の3つのサービスについて、代表取締役社長 仲井嘉浩さんから説明が行われました。

積水ハウス株式会社 代表取締役社長 仲井嘉浩さん

第1のフェーズは「安全・安心」第2のフェーズは「快適性」、そして第3のフェーズは「幸せ」を提供するとのことです

具体的には、家で発症する可能性が高い脳卒中、心筋梗塞などの急性疾患や、浴槽での溺死や転倒・転落等の家庭内事故を「家」が早期発見し、早期治療につなげていきます。

例えば脳卒中の年間発症者数はおよそ29万人で、その79%が家で発症しているそうです。

例えば脳卒中は4時間30分以内であれば助かる可能性が高くなるそうです。「早期発見は、戸建て住宅のみならず、集合住宅やホテル、医療介護施設などでも有効で、社会に広く普及できれば社会コスト削減やQOL向上にも寄与できる意義のある取り組み」と語りました

脳卒中が起きた場合の対応について紹介されました。

朝、起きてすぐに脳卒中で倒れてしまいます
「家」が住人の異変を察知。日常の生体データと照合します


異常の可能性がある場合は自動で専門家に通知。声がけをします

異変が認められれば救急へ緊急通報

救急隊員が到着すると、遠隔操作で家の鍵を解錠します

速やかに搬送されます

脳卒中は時間との勝負。これなら短時間で対応できます

なお、この動画の中で登場した男性はブレスレットやパットなどはつけていません。家自体が非接触のセンサーで住んでいる人の容体を見守るため、ストレスフリーとのことです。

具体的にどのようなセンサーを使うのかなど、技術的な内容は明らかにされませんでした。これからプラットフォームラボにて実証実験をスタートするそうです。一緒に検討をすすめるパートナーはNEC、NTTコムウェア、慶應義塾大学理工学部、慶應義塾大学病院、コニカミノルタ、産業技術総合研究所、日立製作所で、実証実験や臨床実験を重ねた後、2020年に「プラットフォームハウス」を販売開始するとのことです。

実証実験はこれから行われるとのこと

仲井社長は「センサー類はリビングと寝室をメインに考えていますが、トイレやお風呂も視野に入れていきたい。庭などの外部はどこまで含めるのか、お客様の要望があると思いますので、カスタマイズできればと考えています。プラットフォームハウスの普及を進めたいので、100万円を切る住宅のコストアップに抑えたいと考えています」と語りました。

なお、「プラットフォームハウス」は同社の新築戸建て住宅から販売を開始し、将来的には販売領域を拡大させるとのことです。

具体的な技術内容などはわかりませんでしたが、家がさりげなく住人を見守ってくれるのは嬉しいですね。

「プラットフォームハウス」公式サイトはこちら

httpss://www.sekisuihouse.co.jp/pfh/