世界初!電子レンジ機能搭載、三菱電機のIHクッキングヒーターを使ってみた
自宅は建売を購入したのが13年前。キッチンにはガスコンロが取り付けられていたので、そのままずっと使っていました。
家電関係の仕事をしているため、好奇心からガスコンロからIHクッキングヒーターに変更したのが5年前(当時のレポートは家電Watchの前編と後編をご覧ください)。IHとは電磁誘導加熱(Induction Heating)のことで、電磁線の働きで鍋自体をヒーターのように発熱させる技術です。鍋を直接加熱するため、約90%という高い熱効率を実現し、エネルギーロスを抑えて強い火力を生み出します。油の温度設定も簡単にでき、チャーハンだってパラパラできる優れた調理家電です。
それから毎日IHクッキングヒーターを愛用していますが、使い勝手がよく、料理の効率が格段にアップ。「思い切ってIHにしてよかった」と実感する日々を送っています。
何より便利だなと感じたのは、ゴトクなどの凹凸がなく、炎がないので調理中の鍋の横に調味料や皿を置けること。コンロまわりに置いた箸などに火が燃え移る心配がありません。調理台として使え、お手入れもカンタンで、サッと拭けば終わりです。直火ではないため、ガス漏れの心配がないのも安心です。
そんなお気に入りのIHクッキングヒーターを、今回、最新モデルへと入れ替えることにしました。選んだのは三菱電機「RE-C220SR」です。理由は、「世界初の電子レンジを搭載したIHクッキングヒーター」だから。魚のグリルでとても悩んでいたことがあり、電子レンジとグリルを同時に調理できる「レングリ調理」がとても気になったのです。
電子レンジとグリルの組み合わせに興味を持ったワケ
IHクッキングヒーターは三菱電機の3口タイプを使用していました。今回は2口です。使用前は4人家族なので3口あったほうが便利かと思ったのですが、鍋やフライパンが大きいため、真ん中奥のヒーターを塞ぐような形になってしまい、ほぼ使っていませんでした。今回選んだRE-C220SRは家電量販店モデルで2口のみとなっていますが、我が家の使い方では、こちらのほうが合っているようです。
そしてRE-C220SRの大きな特徴は、グリル部分が電子レンジとしても使えるのです。こちら、なんと世界初。電子レンジが使えるというよりも、レンジ加熱とグリル加熱を同時に使える、という点に興味を持ちました。
というのも、我が家では冷凍した焼き魚がうまく焼けず、生焼けになっていることが多いからです。コストコなどでまとめ買いをよくしているのですが、コストコの分厚い切り身は冷凍状態で焼くと外が焦げているのに中は生焼けになりがちでした。そのため、前日夜に冷蔵庫に戻して加熱することも多かったのですが、うっかり忘れると外が焦げ、中は生という状態に……。子ども達から「生なんだけど!」と、調理担当の旦那が怒られていました。
RE-C220SR発売のニュースを聞いたとき、この生焼け問題が解決できるのでは?と心が躍りました。この製品は「電子レンジ」と「グリル」を組み合わせることで、中までしっかり火を通し、表面はこんがり焼くことができるというのです。
しかも、レンジグリル光センサー(16眼)を搭載し、食品の温度を測定。最適な焼き加減を実現できます。時間も火加減も自動で調整してくれるというのも嬉しいですね。
さっそくいつも生焼けになる分厚い鮭を焼いてみました。
コストコの大きな鮭も、「レングリ自動調理」で生焼けなし!
コストコの鮭は我が家の定番品なのですが、量が多いので小分けして冷凍保存袋に入れて冷凍しています。かなり大きく脂が乗っているので、冷凍のままグリルで焼くといつも外は焦げて中は生焼けでした。
解凍せずにグリル皿(受け皿)に並べて焼き上げます。網はあってもなくても大丈夫。受け皿に直接並べる場合は、クッキングシートの上に置きます。私は洗うのが面倒なので、網を使う場合もいつもクッキングシートを敷いています。
あとは設定で「レングリ調理」を選びます。いつも4切れ一度に焼いていますが、「やや強め」を選んでスタートボタンを押せば、あとは待つだけです。
こちらが焼き終わった後の鮭。外はこんがり、中はふっくら。ちゃんと火も通っています。子ども達はこの鮭が大好きなので、毎回楽しみにしています。しかも生焼けではないので大喜び……(笑)。
焼き魚が好きで食卓に並ぶ機会が多いので、本当にラクになりました。この機能には毎回感激しています。
付属のフライパンでも「レングリ調理」ができる!
取っ手がとれるフライパンも付属しています。こちらもレングリ調理が可能! 上のIH部分で加熱してから、フライパンごとレングリ部分に入れて調理できるのです。
フライパンなのに電子レンジが使えるってすごいですよね。これは200Wという弱いマイクロ波で調理ができるから、とのこと。
ローストポークを作ってみました。表面をIHでしっかり焦げ目をつけてから、フライパンごと(!)、グリル部分に入れます。今回は「レングリ手動」にしました。レンジグリル7分、グリル10分。終了後はそのまま10分ほど置いておきます。
ジューシーなローストポークができました! オーブンレンジと同じように使えるんですね。
ノンフライ調理も得意です。今回はミラノ風チキンカツレツを作りました。上げずにオリーブオイルをふりかけてレングリ調理をすればできあがります。ムネ肉で作ったのですが、とてもやわらかく、パサつかないので驚きました。脂っこいものが苦手で、ムネ肉大好きな子ども達も「おいしい!」と喜んでいました。揚げ物は何かと面倒ですが、これならカンタンでいいですね。
オーブン料理もできるのでケーキも焼ける
オーブン加熱(20段階/30℃、40℃、80℃~250℃)もできます。これでパウンドケーキも作ってみました。天井が低いので表面が焦げやすく、途中でクッキングシートなどをかぶせる必要がありますが、美味しく焼くことができました。レシピを見るとローストビーフ、クッキーやパン、ピザなどのほか、発酵までできるようです。もはやオーブンレンジですね。
「レンジ」と「グリル」の組み合わせがこんなに便利だったなんて……!
小さめな「オーブンレンジ」がIHに搭載されている、他では見たことがないIHクッキングヒーターです。我が家で一番感激したのは冷凍した切り身をこんがり焼けたこと。解凍する手間がない、というのは本当にラクなのです。
また、フライパンごとグリル部分でレングリ調理ができるのは便利ですね。ハンバーグもそのまま加熱できるのですが、付属のフライパンはちょうど4個分のハンバーグが入る容量なので、毎回活用しています。
電子レンジが使えるということより、レンジ+グリルの「レングリ調理」が本当に便利。このモデルは家電量販店などでも販売されているので、ぜひ実物を見てくださいね。
「レングリ調理」がとにかく便利! 冷凍した状態の魚でも生焼けがなくなりました!
[/point_maker]公式ページ 三菱電機 IHクッキングヒーター
協力:三菱電機