「エアコンに除菌スプレーをかけないで!」エアコン故障トラブルを避けるために
三菱電機霧ヶ峰 PR 事務局は、東京・大阪在住の男女 600 名に対し室内の衛生対策に関する調査を実施。調査によると室内の衛生環境が気になって対策をしている人は 88.6%(グラフ 1)。具体的には、除菌スプレーを使用している人が41.5%と多いことが分かったのこと。
もちろん除菌スプレーで室内の衛生環境を整えることは大切ですが、使い方によってはエアコンの故障につながる可能性があるそうです。
コロナ禍で、室内での除菌スプレー散布が増えた人は 80.3%!
調査によると、コロナ禍以降、室内の衛生対策の意識が高まっており、コロナ禍で使用頻度が増えた対策は除菌スプレーが 80.3%で、散布場所はリビングの 72.7%が最多となり、使用頻度についても 2 日に 1 回以上のペースでリビングに散布している人が 74.1%もいることが明らかとなりました。さらに、除菌スプレーをエアコン稼働させた状態で使用したことがある人が 64.5%、エアコンに除菌スプレーを直接吹きかけたことがある人が 17.5%いるという結果が出ました。
エアコンの向かって除菌スプレーをかけたらどうなるの?
「除菌スプレーに含まれる成分によっては、重要な部品を腐食(=化学的作用により金属が劣化・損傷)させ、故障のトラブルにつながる可能性があります」(同社空調冷熱システム事業部 鳥海采さん)。
3つの症状
症状① 電子基板が故障し、運転ができなくなることがあります。
症状② 室温を検出する等のセンサー部が故障し、正常な運転ができなくなることがあります。
症状③ 熱交換器に「アリの巣状腐食」が起こり、「冷えない」「暖まらない」などの症状が
起きることがあります(異なる腐食形態も存在します)。
「アリの素状腐食」が進行すると……
影響① 電気代が高くなる一因にもなる。
「アリの巣状腐食」の特徴として冷媒配管を年月をかけて徐々に腐食していき、冷媒配管が腐食してできた穴は人の目では確認できないほどの小さな穴であるため、冷媒ガスが少しずつ漏れていきます。冷媒ガスが漏れて冷房や暖房の効きが悪くなってくると室温がなかなか設定温度に近づかなくなるためパワーを出す時間が増えて電気代が高くなってしまうことになります。
影響② 熱交換器は部品サイズが大きいため、修理費用が高額になる。
「アリの巣状腐食」で冷媒ガスが漏れている場合、エアコンの主力部品で部品サイズの大きい熱交換器を交換
することになるため通常の部品より修理費用がかかってしまいます。
影響③ 製品の寿命を短くする可能性も。
「アリの巣状腐食」は概ね 3 年~7 年経過してから故障の症状が出、影響②の通り修理費用
が高額なので、⾧く使う予定だったものの修理せず、エアコンを買い替えてしまうケースもあります。
予防策は?
① エアコンに除菌スプレーを直接吹きかけない。
② なるべくエアコン運転中での除菌スプレーの使用は控える。
室内で除菌スプレーをお使いの方、気を付けてくださいね!