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次亜塩素酸は鮮度が命! 使いたいときに生成して”作りたて”を持ち歩けるパナソニックの携帯除菌スプレーって?

2021年2月24日

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常に清潔さを維持したい昨今……。薬局でも除菌グッズコーナーはたくさんの商品が並んでいます。私も出かけるときは、マスクのほかに手ピカジェルや除菌ウエットシートなどを鞄に入れるようにしていて、対策するようにしています。外で手軽に、しっかり除菌できるグッズは気になりますよね。

パナソニックからちょっと気になる製品が2月1日に発売されるので、ご紹介します。手の平サイズの「次亜塩素酸 携帯除菌スプレー DL-SP006」(以下、携帯除菌スプレー)です。

■「ジアイーノ」で培った技術をコンパクトにまとめた携帯除菌スプレー

同製品は次亜塩素酸を生成するデバイスを搭載した携帯用の除菌スプレーです。「次亜塩素酸」と聞くと、あまり馴染みのない方は「そんなものを使って大丈夫?」と、ちょっと怖いと感じるかもしれません。

よく「次亜塩素酸ナトリウム」と間違われますが、別モノです。次亜塩素酸ナトリウムは、主に漂白剤として市販されることが多く、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)+塩素ガスの強アルカリ性で、目的に応じて薄めて使用します。

「次亜塩素酸水溶液」はアルコールなどは使わず、原料は塩水のみで、希釈せずにそのまま使用します。

「次亜塩素酸水」の次亜塩素濃度は10~80ppmですが、この除菌スプレーは「次亜塩素酸水溶液」で、生成直後が100ppm程度と少し高く、除菌効果は高くなっています(最大でも250ppm)。安全性にも配慮した濃度で、身の回りのものに安心して使うことができます。

パナソニックは同じように次亜塩素酸を使った空間除菌脱臭機「ジアイーノ」を発売しており、こちらの技術を応用しています。

■次亜塩素酸は時間が経つと薄まるから、再電解して「つくりたて」をキープ

除菌スプレーは、専用の塩水を電気分解し、新鮮な次亜塩素酸を生成します。次亜塩素酸の特性として時間がたつと除菌の効果が弱くなっていきますが、スイッチを押す度に約1分で次亜塩素酸を生成するため、有効塩素濃度が高い状態を保つことができます。

電解スイッチを押すと100ppm程度まで復活するそうです

この除菌スプレーを持っていれば、いつでも新鮮な次亜塩素酸をつくり、除菌ができます。次亜塩素酸に含まれるCl+が菌やニオイから電子を奪い、分解しその働きを抑制。衣類、便座、テーブルなどに使用でき、5秒後には菌を99%抑制できます。

■ボタンを押せば1分で電解

さっそく使ってみました。外形寸法は12cm×19cm×15.4cm、重さは約34g(乾電池含まず)。乾電池はアルカリ乾電池を1本使用します。

箱をあけたところ

フタをまわして乾電池を入れます。単4形乾電池1本使用

あらかじめ塩水パックが10本付属しています

先をハサミで切ります。手で切れないのが地味に不便……

タンクに全部流し込みます

電解スイッチを2秒以上押します

電解スイッチを2秒以上押すと、約1分後には電解が完了します。このとき、立てた状態にしておきます。

あとはスプレーするだけ。シュッシュッ

専用の塩水パック1本で約50回噴霧可能です。4~5回、シュッシュッとしてみました。このように水滴がつきます。

特に拭き取る必要はありませんが、水滴が気になる場合はさっとガーゼなどで拭き取っておきます。金属は腐食、木材は変色の恐れあるので、素材によっては拭き取ります。革製品はやめたほうがよさそうですね。

専用塩水がなくなったことを知らずに電解スイッチを押してしまっても、赤色に点灯して電解スイッチが入りません。"空炊き"のような状態にはならないので安心して使えます。専用塩水の残量がわからないのはちょっと不便でした。

なお、一度使用した塩水の使用期限は約24時間。残っていても、本体の水を捨てて次の日には新しい塩水を使用します。塩水は適切な濃度が決まっているので、必ず専用のものをお使いください。

さまざまな菌に効果があるという同製品ですが、現時点ではコロナに効くというエビデンスはないようです。ただ、外出先でサッと除菌できるのは何かと安心ですね。手など人体には使用できないとのことですが、手についてしまっても特に害はないそうです。アルコールが苦手な方にもおすすめです。

実勢価格は6000円前後。別売で「塩水パック(90個入り) DL-SP10D」が販売されます。こちらの実勢価格は1100円前後。


パナソニック 携帯除菌スプレー 次亜塩素酸 ホワイト DL-SP006-W